第 27回 “歴史講演会”
<日 時>9月21日(土)13:30~16:00
<会 場>ICU(国際基督教大学:三鷹市大沢)内トロイヤー記念アーツサイエンス 館
<演 題>野川中流域の旧石器時代 人と文化
<講 師>長嶋潤一氏(早稲田大学文学部教授)
パネリスト: 白石浩之氏(愛知学院大学名誉教授) 林徹氏(国際基督教大学講師)
<費 用>無料
<内 容>
旧石器時代とは? 氷河期で本州にはナウマン像が、北海道にはマンモスがいた時代。我々の祖先ホモサピエンスは約20万年前にアフリカで誕生し各地に拡散して行った。 各地には既にネアンデルタール人、デニソワ人、原人の生き残りなど様々な古人類が生息していた。そこにホモサピエンスが拡がって行き、結果的に約3万年前には人類はホモサピエンスだけになった。
人類は約350万年前から石器を作り暮らしていた。この時代から農耕を開始して定住をする迄の期間を旧石器時代と言う。
野川遺跡は1967年から河川改修、ゴルフ場開設などに伴い発掘が行われた。広く深く掘って10層もの旧石器文化層を発見し、石器群の変遷が出土層によってたどれる事が分かった。
特に最下層の10層(X)から黒曜石が出土して産地分析が進められている。また野川編年と呼ばれ全国的に注目を集めている。
講演会後に会場から徒歩5分程にある湯浅記念館で発掘品の説明を受けた。私達が住む小金井野川が日本最古級の遺跡を有する事が分かり、何か誇らしい気分になった!